『War Bride 2 奈緒と4人の戦争花嫁』上映、舞台挨拶
~本校卒業生 桂子・ハーンさん出演のドキュメンタリー映画~
2026年3月15日(日)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて、TBSドキュメンタリー映画祭2026が開催され、『War Bride2』が上映されました。
今回は横浜雙葉学園の卒業生である桂子・ハーンさんと他3名の戦争花嫁の人生を振り返る内容でした。戦後、対戦国だった米国人と結婚し、日本から遠く離れた米国に渡った4人の女性達は、偏見や差別に悩み苦しみながらも、自分の隣人を愛することを貫き、精一杯生きてきました。前を向いて懸命に生き、子ども達を守り育てた彼女達の言葉ひとつひとつが心に響きました。戦争に翻弄されながらも、いつか花は咲くと信じて強く生き、今は幸せと話す4人の笑顔がとても素敵でした。
上映後は、池田校長先生が川嶋監督と登壇されました。横浜雙葉で学び、根ざした隣人愛が国境や文化を超えて、桂子・ハーンさんの生き方そのものであることをお話されました。
平和を今なお祈らずにはいられない1日となりました。

〈TBSドキュメンタリー映画祭2026 公式HPイベントレポートより〉
川嶋監督は、今回の聞き手に俳優・奈緒を起用した理由についてこう語った。「取材した女性たちは90歳を超えています。私は50代前半で、奈緒さんはちょうど30歳になるタイミング。これからの世代を担う若い女性が同じ女性の人生を聞くことで、より皆さんに伝わりや すくなるのではないかと思い、今回私はディレクターに徹して奈緒さんに託しました」。また、このテーマに向き合い続けてきた思いについては「戦後を生きてきた話はなかなかない。叔母の話を何十時間も聞く中で、これは朝ドラだと思った。この物語を伝えるためにテレビ局にいるような気がした」と率直な思いを語った。

池田校長は、桂子が異国での生活を選んだ決断の根底に「横浜雙葉で学んだ隣人愛——国境も人種も関係なく、一人の人を愛するという生き方があったのではないか」と語り、映画に登場する4人の女性を「草の根レベルの平和大使」と表現。「大きな政治活動ではなくとも、自分の暮らすコミュニティの中で平和を願い行動してきた。その姿に大きな意味がある」と続けた。
桂子が長年続けてきた姉妹都市活動に触れた川嶋監督は「なぜボランティアを続けているのかと聞いたら、『交換留学生として相手の国で暮らしを共にした人と、戦争するはずがない』と言われて。本当に草の根的な考え方が、世界につながっていくんだなと感じた」と語った。 最後に川嶋監督は観客へ「戦争体験を語れる方々はやはり90歳を過ぎていらっしゃる。その方々の声を聞いていくことの、本当に最後の機会なんじゃないかと思っています」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。



